喪中で年賀状を出せないのはどの範囲?兄弟は?祖父母は?
2016/11/13
喪中で年賀状が出せない時ってありますよね。その時に困るのがどの範囲までなら喪中になるのか?兄弟はどうなんでしょう。祖父母は?
喪中の範囲と喪中はがきをいつまでに出せばよいか、喪中で出来ること出来ないことについてまとめました。
・喪中で年賀状を出せないのはどの範囲か
喪中というのは本来「喪中だから年賀状送らなくていいよ」ではなくて、「喪中のため新年の挨拶をする気にはなれませんので、挨拶は遠慮させていただきます」という欠礼の意味があります。正式には年賀欠礼状といいます。
従って挨拶をする気になれない人、すなわち本人の気持ちが一番大切になります。なので厳密にどこまでの範囲と決まっているわけではありません。
しかし一般的な範囲というものがあります。
それは一親等と二親等が亡くなった場合は喪中になるというものです。
一親等とは父・母、配偶者の父・母、子供の場合です。
二親等とは祖父母・兄弟姉妹、配偶者の祖父母・兄弟姉妹、兄弟姉
妹の配偶者、孫になります。
もちろん夫や妻の場合(0親等)は完全喪中です。
最近の傾向としては祖父母の場合は喪中にはしない、同居していない場合は喪中にはしないという方が増えてきています。
また会社として出す場合、仕事関係のみの付き合いの場合はビジネスと割りきって喪中とせず普通に年賀状を送ってもかまいません。
元々喪中というのは太政官布告(だじょうかんふこく)という明治初期に公布された法令の期間から来ていて父、母、夫は12~13ヶ月、妻、子供、兄弟姉妹は90日という定めががありました。ところが当時は男女平等ではない時代であり、今の時代になじまないため現在は一律一年間とするのが一般的になっています。
・喪中はがきを出す時期
喪中はがきは10月中旬から12月初旬までに投函するのがよいでしょう。
通常年賀はがきの準備を始めるのが12月に入ってから、年賀状の受付が12月15日頃からであることを考えるとこの時期になります。
12月から準備を始める方がいるので11月中に届くように出すと親切ですね。
やむを得ない理由で遅れた場合や12月15日以降に亡くなった場合は「松の内」(従来は1/1~15までですが、最近は1/7までという場合が多い)という期間を過ぎた後に「寒中見舞い」として欠礼の挨拶を行います。
・喪中に控えるべきこととしてもいいこと
喪中に控えるべきこと
正月のお祝い
喪中である場合近親者が亡くなっているということで、これを祝うための飾り等は控えるようにします。
おせち料理
これもお祝いの料理となるため控えたほうがいいでしょう。
結婚式などの祝い事の出席
喪中にしてもいいこと
寺への初詣(寺は神社とは違うため)
神社への初詣(忌明け(49日明け)のみOK)
お歳暮・お中元(忌明け(49日明け)のみOK)
・まとめ
喪中で年賀状を出せない範囲はズバリ
父・母、配偶者の父・母、子供、兄弟姉妹、配偶者の兄弟姉妹
同居している祖父母・配偶者の祖父母
でよいと思います。
最近の傾向として同居していない祖父母の場合は喪中としないケースが多いからです。また兄弟姉妹の配偶者は少し遠い感じがします。
もちろん一番大事なのは本人の気持ちです。場合によっては近親者でなくても子供のようにかわいがってくれた方が亡くなった場合や長年飼っていたペットの死によって喪中とする方もまれにいます。
ですからそのあたりは自分の気持ちを一番大事にされてください。